さびねこあまいろ

言語化して描写したいだけ

 anan No.2370 藤原丈一郎 一本気な愛。によせて

2023年も楽しかったですオタク語り

 

藤原丈一郎さん、2023年もたくさんのわくわくを、喜びを、笑いを、ときめきを、愛を、幸せをありがとう。

2024年もついていかせてね。

 

まとめてしまえば言いたいことはたったそれだけなんだけれども。

それを象徴するかのような出来事がanan初単独表紙だったので、そのときの担当としての感情の動きを、個人的記録としてまとめました。

ただオタクが語彙力を振り絞って叫んでるだけの日記。

17000文字くらいあります。

 

10月16日

第一報があったのは、2023年10月16日の昼12時。丈担の方々は、誰しもがあの瞬間の衝撃を鮮明に覚えておられることでしょう。

わたしは仕事の昼休みに入ると同時に、anan編集部さんのポストが流れてきて知りました。記録(自分の悲鳴ツイート)によると12:02の出来事でした。

 

https://twitter.com/anan_mag/status/1713751721741332514

 

https://www.oricon.co.jp/news/2298714/full/

(ananwebの第一報記事がないみたいなので他媒体)

 

単独「表紙」であるという情報。一応着衣だけど前はだけてて濡れ髪で、どえっちな表紙画像。それらが視界に飛び込んできた瞬間のあの衝撃、歓喜、動悸息切れ、狂喜乱舞。あれは一生忘れませんよほんと。

あまりの驚きにこれが夢か現実か何かの見間違いではないか疑って、ひいふうみいよ…と見慣れたほくろの位置と数を確認し(左ほっぺ、右ほっぺ、あご、鎖骨の上、胸、右人さし指)、……完全一致!ほんとに丈一郎や!!!!!!ってもう一度叫びましたよね。

 

そしてTLに流れてくる丈担の魂の叫び。阿鼻叫喚。

突如トレンド入りする「びしょ濡れスーツ」。

おもしろかったなほんと、あの日のTLとパブサ…

わたしメンタルが原因で食べれないなんてことはほぼない図太人間なんですけど、まじでこの昼休みは興奮のあまり食欲が消えて、昼飯が喉を通らんかったですね。流し込むようにして無理やり食べた。

 

だって、ねえ、まずあの表紙ですよ!

最初に思ったのが「おへその位置が高い」でしたね。

あと魅惑のほくろがひととおり画角におさまってるの、さすがananさん、オタクの性癖というものを熟知しておられるなと…。

ほいで胸筋!腹筋!べつに上半身裸をみせるの自体ははじめてじゃないし、筋肉の厚みがおありなのは存じ上げていたけれども!こんな、こんな、いつのまにこんなに……聞いてない……ってなりましたね。のちにじょーらじで、このお仕事の話を聞かされたのは9月上旬(撮影の約一か月前)で、本人的にも「間に合う?」ってなったらしいし、おまけに記事によると撮影直前までボストンにいたからホットドックとか食べちゃってたし……と言ってはいたけど、それでも努力なさったんだろうなと。長年のダンスによって磨かれた天然物の美しい体幹の筋肉をお持ちだった丈一郎さんが、短期間であれ鍛えたのであれば、それはもう、じゅうぶん危険な武器ですよ。ジャケットを肩にかけることによって、肩幅と胸の厚みがかえって強調されてるのがたまらない。

あとやっぱ唇が…発色のはっきりした艶のある口紅で、ぷっくりしてきれいな唇のかたちが強調されていて。濡れた前髪の向こうの、純情でありながら挑むようなまっすぐな目。そして何より、シャツの隙間から覗く肉体の、甘い熱を秘めたような色気ですよ。

普段つけないネックレスとブレスレットとイヤーカフももちろんときめくんですけど、どんな華麗な宝石よりも、肌をつたう汗のような水滴と、視線を引き寄せるほくろが芸術的に美しくて。このほくろがあることによって、この肉体が加工され理想化されたフィクションやCGではなくて、現実にいる人間の体であり、その位置は他でもない、唯一無二の、「藤原丈一郎」なのだという証なわけですよ。それってなんてセクシーなんだろう。美の神様、天才的なほくろをほんとうにありがとうございます。

 

表紙もそうだけど、同時に公開された記事がまたやばかった。

「普段とは一味違う、27歳の大人の色気と骨太な肉体に、ドラマティックに迫る」

「新鮮でチャレンジングな撮影になったよう」

「藤原と過ごす、遅く起きた朝、まったり過ごす夕暮れ、ふたりの秘密の夜」

「厚い胸板や広い背中、割れた腹筋は、健康的に焼けた肌ともマッチし、藤原の肉体のポテンシャルの高さを堪能できる”抱きしめられたくなる”カットが満載。」

27歳!ドラマティック!チャレンジング!ポテンシャル!いったい我々は何を見せられてしまうんですか!命がいくつあっても足りねえ!この文言から妄想するだけで一か月はいける!

これは同担のみなさん多くは同意見だと思うのですが、自担のダンスも甘い声もお仕事ぶりも内面も美しいお顔も本当に大好きなんですけど、あの体が、また別格ですごく生々しく好きで……、丈一郎さんが自分の体をわりと自分でも気に入ってる、そこそこ自信ある(少なくともコンプレックスを抱いてるそぶりを見せない)っぽいところもとても良くて……、肉体を美しくセクシーに撮ってくださることで定評のあるananさんに、いまの27歳という、若さと大人の色気の両方を満たしたタイミングで、「そっち路線」で特集してもらえることが、本当に、何より嬉しかった。

 

「体作りが万全にできなかった」

何をおっしゃる……たぶん鍛えたらすぐきれいな筋肉つく体質なんじゃないかな、とは思うけど、もうそのままありのままの、幾分むっちりした、すごく健康的な丈一郎の肉体こそが、いちばんリアルでいちばんエロいんです……。

 

「自分が最年長になったことで自覚が芽生え、メンバーに『大人にしてもらった』と感じているという」

これすごく刺さりました。

わたしは完全なるデビュー後のド新規なので、リアルタイムでは「なにわ男子の藤原丈一郎」しか知らないし、その彼こそが大好きなんですけど、それは今とはキャラが違ったという過去の彼を否定しているのではなくて。過去の全部をひっくるめて、そのうえで今があるという意味で、今の彼が大好きです。それと同時に、彼自身が意図して努力して作り上げた、一種の作品としての「なにわ男子の藤原丈一郎」を尊敬してるし愛してる、というところがあって。

「かわいいキラキラ正統派アイドル」「グループ最年長として引っ張る、支える」というのは、きっとそれまでの彼のあり方とは大きく異なった役割を求められることで、それに対応するのには、すごく不安も苦労も重圧もあったと思うんだけど、でも丈一郎さんはそれにちゃんと「成った」。その影の努力と強い意思、自分を変える勇気と、変わらずに残った自分らしさの確固たる芯。なにより「求められるものに成る」という柔軟性と素直さと対応力こそが、丈一郎というひとの持つ本質的なスキルのひとつだと思うし、それこそがアイドルとしての最大の才能だと思うんです。

てなことを、常日頃から考えているんですけれど、改めてつらつら考えてしまう一文でした。いつぞやの某雑誌Q&Aでの「Q:最年長で良かったことは? A:ない!」に通ずる深さでした。

 

しかしこのとき、なによりやばかったのが発売日(10月25日)まで、あと10日もないという事実でした。心の準備期間、わくわくそわそわ期間が最低1か月は必要でしょうよ!

そんなこんなでもう情緒がぐちゃぐちゃの午後。

 

あとは新規がこういうこと言うのもあれなんですけど、やっぱり、いまこのとき、藤原丈一郎というひとが、anan単独表紙という一種のステータスシンボルともなるお仕事を獲得した意味ですよね。これがすごく感慨深かった。

入所から20年近くが経って、27歳という肉体的にも成熟した年齢になって。アイドルがananの初単独表紙を飾る年齢としては、決して早くない。でも、そこまでの積み重ねはなにひとつ無駄ではなくて、時間がかかったからこその、かけがえのない価値がある。なかなか光を浴びられない場所に長くいて、それでも腐らず、努力を怠らず、この眩しい舞台までたどり着いた。

わたしはリアルタイムではその月日をほとんど知らないけど、自担を聖人君子だと思ってるわけではないので、きっとその間には、不満、悔しさ、怒り、嫉妬、諦め、などの感情を抱くこともあったろうと、勝手に想像するけど。それでも、藤原丈一郎というひとの、根本的な純粋さ、愛すべき素直さ、天性の明るさは損なわれなかった。ひたむきな努力、自分の人生を楽しむこと、まわりのひとや好きなものを熱心に愛することができる心、そんな「一本気な愛」を持ち続けてくれたことが、なにより素敵だと思っていて。

そういうひとだから、不器用でも、時間はかかっても、ちゃんと認められて、愛されて、ここまで来れたんだな…、っていう勝手な感動とか。ほんとにこの日はいろんなこと考えましたね。

 

しかもこの日は月曜でじょーらじもあって、ほうきに乗ってるハッピーハロウィンな悪魔ちゃん丈一郎というめっかわ写真も出て。「I Wish」MVもプレミア公開されて。「映画アナログ藤原日誌」で、初日舞台挨拶の裏側でダンスする丈一郎もアップされて。とにかくもう、各方面からめーっちゃくっちゃ情報量が多い日だったんです。しかもこの前日には、鉄腕DASHでメシ遺産の釣り丈一郎が放送され、その前の水曜にはYouTubeで「水の帰る場所」が公開されていて、それらをまだ咀嚼するのに精一杯だったタイミングでこんな一大イベントが巻き起こってしまってですね。この時期はたいへん……ほんとうにたいへんだった……

 

情報解禁日だけでこのありさまですよ。

その後発売日まで、毎日妄想に明け暮れ、仕事やらなにやらでどんなことがあっても「藤原丈一郎anan」と唱えるだけで脳内は一瞬にして高揚し、星はきらめき、鳥は歌い、世界は希望に満ちあふれるのでした。

 

 

10月18日

ひとつ前の号に予告カットが乗りました。

ananの次号予告の写真はいつもアザーカットで、本誌と同じ写真が使われることはないので、この号ももちろん買いましたよ。記事で「夕暮れのシーン」「大人の部屋着スタイル(中略)より落ち着いた雰囲気をかもし出す」となってたカットだろうということはわかったんですけど、こんなえっちな部屋着ある!?見てるこっちが全然落ち着かないんですけど!?ってなった。

前髪を上げて、凛々しい眉、美しいお顔立ちがあらわになって、少し力をゆるめたとろりとアンニュイな目、自分でめくった唇、むっちりした腕、太ももの裏側のライン、足首、素足、こりゃもういけませんね。表紙もえぐかったけどこっちはこっちで大変な色気で……2カット公開されただけでこんなすごいのに、本誌発売されたらいったいどうなっちゃうの……ってなりました。

 

 

10月23日

じょーらじ第82回の月曜日。

この日の回は野球についてとか月シネ稽古の模様とか、とにかく盛りだくさんの内容で、充実のトークでいつもに増して面白かったんですけど、ここでanan撮影の裏話が出ました。まだ発売日前だったので詳しいネタバレは控えめだったんですけど、9月上旬にマネージャーから突然聞かされたこと、1か月で間に合う?と思ったら「頑張って鍛えて」と言われたこと、直前までボストンにいたこと。撮影中にカメラマンに「俺に筋肉見せて!ちょっと体絞って!ねじって!」等言われたこと、とにかくいろんな撮影をしたことなどを語ってくれました。

いわく「もうびっしょびしょ。びっっっっしょびしょ、よ」とのことで、否応無しに期待は高まります。びっしょびしょ…いや濡らされてるシーンがあるらしいことは記事で知ってましたけど、そうか、びっしょびしょなんだ……へえ……筋肉もいっぱい見せたんだ……ふうん……妄想が止まらない……。

 

 

10月24日

中吊り広告の写真が回ってきたぞ!びしょ濡れシャツがエッッッッッッチだな!?これが表紙だったら18禁だったのでは!?!?斜めを向いているのでお顔の骨格の美しさがくっきりと出て、普段の明るい笑顔とは全く違うクールな眼差し、はだけて透けたシャツ…なんこれ…こんなのがいっぱい載ってるんですか!?心臓いくつあったら足りる???

表紙→次号予告→中吊りと段階的に解禁されたわけですけど、まじで破壊力的にはいちばんやばいのがきてた。これも本誌と微妙に違うアザーカットで(ananさんはいつもポスター用の写真はアザーカット)、めちゃくちゃ好きなやつだったので、現物がたまらなく欲しい……。

 

 

10月25日

そしてついに迎えた発売日。

いつもより1時間早く起きて、先にお弁当作り身支度もろもろ全て済ませてから、まずは電子でananを購入。SNSも見ないようにして、あったかい紅茶(覚醒用)と不揃いバウム(脳に糖分を補給する用)を準備して、いざ、まっさらの状態で丈一郎さんと向き合いました。

 

P14-15

最初の見開き。予告の記事の文章からして、いちばん過激なショットではないかと予測していたシーンがいきなりきたのでたいへんびびりました。一連の最後に撮影したという、ベッドで撮影の「ネクタイを自ら外す挑戦的な視線、そして妄想をかき立てる禁断の目隠しショット」これいきなりくるとは思わんやん!

初見のときは電子版をスマホで見てたので、最初のページから1カットずつ拡大しては、感動を噛みしめながら、丁寧に順々に見ていきました。この見方だと、まるで1カットが1ページかのようにじっくり味わえるので、読み終えたとき50ページくらいある感覚になってて非常に満足度が高かった。最初から電子も紙も買うつもりだったけど、どっちから読むか迷っていて、待ちきれず電子からにしたんだけど、これはこれでありだなと思った。

で。で。で、ですよ。わたしは藤原丈一郎さんのお写真は陰影のコントラスト強めのが好きで、それはお顔立ちの骨格の美しさがより際立つと思うからなんですけど、P14、最初のカットからいきなりそういう感じで、これは!ド好み!絶対全編ドストライクやんけ!って興奮度がいきなり上がりました。前髪もシースルーからそのあと分けてて、美しく目力ある目許とくっきりした眉が強調されてる。いいぞいいぞ。

一番最初に見たP14右上の写真からして、もう世界一かっこよくて大優勝でした。二重幅、目尻の切れ込み、目頭の粘膜の血色の赤、天然のそれらがどんなアイメイクよりも美しいひと。大人びた表情でこちらを見つめ、ネクタイに手をかけて、俺が欲しいん?と露骨に挑発してくる。

で、ここから一連の写真がストーリー展開になってるのが本当にやばい。右側の3枚、ジャケットを脱いで、ネクタイを緩め、シャツのボタンを開ける手の甲の血管。シャツ越しに透ける健やかな肌色、脱がずとも既にして浮き出ている上半身の厚み。とろりと誘惑するまなざし、薄く開いた唇、くっきり浮いた喉仏、美しいフェイスライン。彼のすべてが27歳の濃密な色気を放っている。

ベッドに横たわった真ん中の列、一番上の写真、これ小さめだけどめちゃめちゃ好きです。横臥して伏し目になって、横にいる誰かを見つめる、その目の形が綺麗すぎて完璧です。皮膚の薄いまぶたに浮かぶ影さえ、美の神の筆が引いたアイシャドウのようであまりに美しい。性を匂わせる際どいシチュエーションなのに、表情に真摯さと憂いがあるから、軽いワンナイトの恋ではなく、本気の情事の香りがする。この一枚だけでものすごく物語性を感じられる、そんな丈一郎さんの表現力がたまらなく好き。

真ん中の列の下の見下ろしカットも、Sっぽくはなくて、むしろ受け身に見えるのがよりいっそうえっちでいい。自分でネクタイやアイマスクで目隠しするところも、自ら積極的にプレイに臨もうとするM、みたいな感じがたまらなくセクシー。頭の後ろでレースを結ぶ指先が不器用そうなところが妙に生々しくってもう、すごくいい。

全体的に「いったいこれから何がはじまるんだ」という期待感に満ちた見開き。こりゃあどえらいえっちなのがくるぞう!

 

 

P16

シャワー。

カレンダーでもあったけど、着衣セルフシャワーの濡れ一郎さんはほんとうにあぶない。

自分で自分を着衣のまま濡らすシチュエーションに、どういう状況??と疑問符だったひともいるみたいだけど、グラビアなので、わたしの場合、こういうのは写実的にとらえるのではなく、メタファーとして解釈することにしてます。

より直接的に読み解くなら、服を脱いでる暇もないほど性急に行為に至った、の意味であるとか、服ごと洗わなきゃならないようななにかをしたから、という意味でもいい。

暗喩としてみるなら、「水=性的な行為」に、全身まみれている、溺れてしまうとか、「洋服=社会的、外面(そとづら)の自分」を、ぐちゃぐちゃにされてもいい、もうこのあと外に出たりおうちに帰ったりできなくなっちゃうけどそれでもいい、という、刹那の快楽に、自ら耽溺していくイメージとかですね、そういうふうな意味を表現しているのだと思って鑑賞すると、よりいっそうえっちで刺激的に見えてきておいしい。

まあ実際には「濡れた服が素肌にぴたぴたに貼りついてる感じって、全裸よりかえってエロくていいよね」っていう趣向だと思いますけど……解釈は深めるほうが楽しいので……

まあそういう解釈的なことはあとから味わううちに考えたのであって、初見の感想はただただえっちだな!しかなかったですよ正直。

白いシャツが濡れてぴたりと肌に沿うことによって、体の厚み、大きな筋肉の描くなめらかな丸みが強調されているわけですよね。シャワーの水滴のきらめきをまとった胸もえろいけど、右側の2枚の写真、シャツの中に入った左手の指が「自ら脱いでいく過程」を想像させてやばい。右上の鋭い目も好きだし、右下の、もの欲しげに薄く開いた唇、太い首の筋、気怠さのなかに憂いを含んだ眼差しもたまらない。左上の強い目と眉とおでこも大好きだし、左下のびしょびしょの胸はもう……至宝のびしょびしょ……これがびしょびしょ……

 

P17

バスタブ。

この一連のバスタブに浸けられてる丈一郎さんが、個人的にはいちばん好みでした。本当にやばいくらい大好き。

なんだろう、P16の一連の、たくましさと野性味が引き出された挑むようなショットとは、P17はくっきりと対比の構図になっているんですよね、これ。P16が能動的なセクシーであったのに対して、P17は上から撮られることですごく受け身的であり、自分の色気に無自覚なのに漏れてしまうみたいなエロスになっている。

この見開きの右と左の印象の差、これは妄想ですけど、同一人物だけどルート分岐なんだと考えると面白い。あなたはどっち派?みたいな。P14のベッドインまでは現実世界なんだけど、P15の目隠しからはドリームの世界に突入していく。ワイルド丈一郎をお求めの場合はシャワーシチュエーションを、スイート丈一郎をお望みの場合はバスタブシチュエーションを、どちらでもあなた好みのセクシーな一夜をご提供します。みたいな。なので、次のP18-19見開きも、鋭いの(シャワー)と甘いの(バスタブ)の対になっている。

これは今回のananに限らず思うんですけど、丈一郎さんのセクシーって、基本「お前のことめちゃくちゃにしてやるよ」的というより、「俺のこと好きにしていいよ♡」みたいな感じが強いと思うんですよね、個人的には。で、その感じがバスタブショットでは、もう存分に、たっぷり映し出されてる。

ここで先述のように、水がエロスの象徴、服が外面の象徴とするならば、バスタブの中ではそれらがゆるりと溶け合いながら、丈一郎の豊満な肉体を包んでいる。たっぷりの水(エロス)の中に、洋服(外面)も肉体(内面)もすっかり浸かってしまって、もう抜け出せない。そんなイメージ。こんなのセクシーの極みですよ。神様ありがとう。

右上のやつは、さらけ出されたグラマラスな胸と、かすかに怯えたような無垢な表情の対比がたまらない。右下のは、伏し目の横顔が美しすぎてもう。丸みを帯びたおでこにかかる塗れた乱れ髪、華奢な鼻筋、艶やかに熟れた唇。フェイスライン近くの秘密めいたほくろ、汗のように流れる水滴。お顔立ちの繊細さを際立てるような、体に巻きつく日に焼けたたくましい腕。

左上の写真、お星さまのような頬のほくろと、揺らめく水のなかに沈みながら光をまとった肌、色っぽいのにすごく純朴そうな目がまたたまらない。丈一郎さんの色気って、こんなにも濃密なのに、頽廃とか病的などろどろ暗い感じは不思議となくって、根本がヘルシーで純粋だなと思う。でもやっぱり、この目はただの無垢でもなくって、何かを期待してる、物欲しげな感じもあって。成熟した肉体美と、顔立ちの大人っぽさ、表情のいたいけな透明感とが綯い交ぜになって、汚してはいけないのに触れたくてたまらなくなるような、蠱惑的な色香を漂わせている。左下、背景の古びた浴室、白いバスタブ、白いシャツ、白い光に照らされた頬、全体に無機質ななかで、そこだけ鮮明に赤い唇が、みずみずしく熱を帯びて濡れていて、抗えない誘惑の果実のよう。

 

 

P18

わたしの心臓はここで一度止まりましたよ。ころすきか。

バスタブに浸かってアップの丈一郎。シルバーのイヤーカフと指輪、ごつめのブレスレットが、豊饒な肢体を拘束具のように縁取る。激しいキスのあと唾液がつたうような、口もとの水滴。右腕を頭の上に挙げて、羞じらうように軽く顔を背け、愛撫を拒むように左手でシャツを掴んで。けれども眇めた目は、まっすぐこちらを見つめ、甘えながら確実に誘っていて。この姿勢でもわかる胸の分厚さと、奇跡的な角度で覗く鎖骨のほくろ。大人びた顔立ちに浮かぶ澄んだ眼差し、自らの甘美な肉体への自覚と、滲み出る自信。世界でいちばん綺麗でえっちだよ。

この前に何をしてこの状態になったの?という想像力をかきたてる1枚でもあり、「もう好きにしていいよ」と、身も心も相手に委ねきる瞬間のようでもある。でもそれは自棄ではなくって、芯に揺るぎない強さとプライドがあるからこそ、自分を手放せる。そんな繊細さと頑健さを合わせ持った美しいエロスが、ここには見事に切り取られている。

 

 

P19

右ページとの落差がたまらない、野性味あふれる表情。ほんとうに同じひとだろうかと思うようなこのあざやかな変化、何度も言うけれど、丈一郎さんのこの豊かな表現力がたまらなく好きです。

性欲の昏い光を宿した、大きな肉食の獣のような目。バスタブではあんなに受け身で繊細だったけれど、それはか弱いという意味ではなく、ほんとうは高い戦闘力を秘めていて、牙を隠していただけの、誇り高い猛獣でもあったひと。見ている相手が、自分のこの唇と、淫らな口づけをしたくてたまらないことを熟知している顔。美しさが、ほんとうに強い。

シャツの布地の張りからわかる体の厚み。広い額。丈くんのおでこのかたちってすごく個性的で、角度と出し方によって、男性的な直線的おでこにも、女性的な丸みを帯びたおでこにも見える。このページの表情も一見すると超ワイルドな印象だけど、おでこの丸みや上唇のキュートな跳ね方、顔の小ささなんかに意識が行くと、あっ、超絶美人……ってなってくる。こういう、どの写真も見れば見るほど多面的な魅力に気づけるところが最高です。

 

 

P20

これまた実にエキゾチックビューティーな丈一郎さん。前髪に半ば隠れているのに、こんなにも美しい目。強い陰影によってお顔立ちの立体感が存分に引き立てられている。丈一郎さんの目の形の素晴らしさについては何度繰り返しても足りないんだけれど、これも本当に、目頭の切れ込みの深さ、目頭の粘膜の艶、下まぶたと眼球の境目のアイラインのような血色の赤、これが本当に芸術的に美しい。

はだけたシャツから覗く肉体、皮下脂肪が薄すぎずに適度にあるところがまた生々しくて、健やかで、リア恋で最高。ほんでこんなにえっちいのに、このひと、ベルトはまだ留めてるんですよね……。まだ彼の色気の真骨頂は開放されきっていない……。それにしてもお顔ちっさい肩幅広い……。

 

 

P21

右側の4枚でさりげなく晒された肉体美やばくないですか。腹斜筋がえっっっっちですね。わたし丈一郎さんの胴体の、「とても健康的な内臓がしっかり詰まってそう」なところ大好きです。そしてそして、ここでジャケットを徐々に「着ていってる」ってことは、もしかしてこのベルトは、まだ外していないのではなく、いったん外したものを再び留めた、ということだったのでは、それはつまり事後ということで……。

これ、なんで風呂場で濡れシャツの上にコート着てんねん、ていうのがまた隠喩として読み解き甲斐がある。ベルトを留めている=事後であるという解釈と、先述の「水=エロス」「服=外面」のアナロジーを重ね合わせると、つまりこのページが意味するところはこうです。世間や理性などすべてなげうって、あともどりのできない快楽に溺れていた……、かと思いきや、びちょびちょのセクシーを再び分厚いコートという外面で覆い隠して、何食わぬ顔で外の世界に戻っていこうとしている、悪いひと。そんな憎たらしくて、でもあまりに「いい」から愛しくてたまらない、忘れられないろくでなし。

このような物語だと仮定して見ると、さらに彼の色気に「傲慢さ、容易には攻略のできない、一枚も二枚も上手な大人の遊び人」の風格さえ感じ取れてとても良い。二度美味しい。

まあそれでいて、同時にあのバスタブの無垢で繊細な丈一郎も存在するわけですけどね……、いやあ本当に、同じ色気でも、これだけの多彩な表現があるのだということ、改めて感服致しました。ごちそうさまでした。

 

 

P22

そして目眩く一夜が明けて。

記事にあった「遅く起きた朝」ってどういう感じなんだろ……っていろいろ妄想してたんですけど、ページめくったらいきなり明るく白くなってびっくりした。こうきたか!めちゃくちゃリアルすぎる年下同棲彼氏じゃん!

ほんで丈一郎の生足ですよ。予告記事から上半身はある程度脱ぐんだろうって想像してたけど、おみ足まで拝めるとは何たる僥倖。細いけれどダンスによって鍛え抜かれたきれいな脚、すらりとしてるのに、筋肉がやわらかいのか座ると妙にむちっとして色っぽい太もも、傷やほくろがあったりして生身の人間らしい膝下、全部素晴らしいので今度機会があればぜひぜひ、美脚特集にお願いします。

あとこの見開きはライティングがやわらかというのもあってか、基本的に丈一郎さんの唇の傷が見えてるのもポイント高いです。すごくチャーミングだから、グラビアでは極力消してほしくない……。

1枚目。もういきなり100億点きました。ちょっともさもさの髪、退屈そうに尖らせた唇。今日何しよっかな、って遠くを見る少年の目。無防備にはだけた胸許。やんちゃそうな素足。前のページの腰砕けになりそうな「悪いひと」と、同一人物とは思えないほどのかわいさ。

左側の5枚、ベッドの上の写真、これものすごく好き。一番上のカメラ目線でかわいこぶってるの、全体を通してもいちばんアイドルっぽいかなと思う。でもいつも思うんだけど、丈一郎さんのカメラ目線って「カメラを見てます」って感じじゃなくって、こちら側の「わたし」と直接目を合わせてくるような、独特の近さがあってやばいんですよね。この1枚もそんな感じで、朝起きておはよって声かけてこんなきれいな顔が横にあって、微笑まれたら、ねえ、もう、ねえ。

上から2枚目の、これ全部の中でも屈指で好き。ものすごく素っぽい、甘えんぼさんみたいな寝姿。撮影レポによると「"普段通り"の寝相」だそうです。にょっきり出た細い太もも、がっしりした膝と膝下。ちょっととろんとした寝起きの表情。グラビアという作り込まれた表現物のなかで、こんなにも飾りっ気のない、リアルな存在感を出すのも、丈一郎さんはとってもうまい。このへんがまじで「リア恋」なんよ。

その下も、あくびして実に警戒心のない、お腹と脚の露出。次のおねむちゃん顔、胸チラとぐっと浮いた鎖骨とかもそうだけど、びしょ濡れ一連とはがらりと違うものすごく健全なエロスで、ほんとにたまんない。一番下の「眠くないよぉー(ねむい)」ってお顔も、足の裏もかわいい。丈一郎さん脚が長い(胴が短い)から、座ってだぼっとした服着てると、余計小柄で少年体形ぽく見えるんだよなあ。それにしても同じベッドの上でも、衣装、ライティング、表情、ポーズの違いで、P14とこんなに落差が出るのだとほんとうに恐れ入る。

 

 

P23

朝のじょー!

右側の歯磨き4枚、無造作ヘアとか萌え袖とか上目遣いのかわいさと対照的に、着崩したパーカーからちらりと覗くのは、胸の筋肉のふんわりとした丸み、太い鎖骨、首筋、喉仏、肩の筋肉と、色気満点のセクシーボディ。このキュートなお顔と肉体のしっかり感の対比がなんかもう、すごく清潔でさわやかなのに、だからこそやらしい。

真ん中の列の肉体美は!!もう!!もっと大きく見たい全部!!特に一番上の背中のやつもっと……お背中の筋肉大好きなのになかなか見られないレアアイテムなのでもっと見たかった……。別にえっちなふうに脱いでるわけじゃなくて、ごく日常っぽいお着替えショットだけど、その自然さがかえってリアルでとってもやばい。上から2枚目の、胸の広さ、肩の厚み、胸のほくろ。ちょっと照れ笑いっぽいナチュラルな表情。3枚目の、Tシャツの着方(普段こういう感じで着るんだぁ……)、脇腹、肋骨。何見てんねん、みたいな表情。一番下の、Tシャツを咥えてパンツに手を突っ込むポーズのエロさ、割れた腹筋、位置の高くてきれいなおへそ。

なんかこう、全ての写真が、どこをとってもすごくかっこいい裸体なんだけど、それは鍛えたマッチョとか絞ったモデルさんとか完璧な彫刻みたいとか、そういうのとはまた一味違うんですよね。忘れられない、「存在しない元彼の記憶」みたいな、「抱かれたことある」みたいな、絶妙な生々しさで……。なんでこんなきれいでかっこよくてかわいくて、現実に身近にいるわけないのわかってるのに、記憶の中に「いる」んでしょうね、藤原丈一郎さんというひとは……。

左側のI Love youのくだりは本当にびっくりしました。こんなにえっちなことを思いつく天才は誰ですか。むっちりしたきれいな自分の二の腕に、マジックで書く愛の言葉。こういう、他から見えにくいところに、消えにくいかたちでメッセージを書くって、要するに「他のひととはこういう部分を見せるような行為はしないよ」という操を立ててるわけですよ。つまり「君だけやで」というメッセージ。これって、仮に一連の目隠しやびしょびしょのプレイと同一人物だとするならば、あれは一夜の情事でもなければ、危険な関係を愉しむための相手でもなく、全部ガチ本命とのプレイ的な行為だったって解釈できるんですよね。それって、それって、ワンナイトやセフレよりもずっとずっとはるかにえっちじゃないですか。本命のパートナーと、ラブラブしてるだけじゃなくて、心も体もさらに関係性を深めるために、夜は夜で色々チャレンジングなことしてますよみたいな話じゃないですか。極めてえっちだ……。

ほんで最後の2枚が極めつけですね。目を輝かせたいたずらっ子の表情が世界一かわいい。お前の顔にもマジックで書いたろか♡ってやってるわけでしょ。きらきらおめめがほんとうに楽しそうでかわいくて、開いたおくち、ピンクの舌、にっこり笑ったときのさわやかな白い歯、パーフェクトアイドル……。そしてそんなにも最強かわいいひとが、親友か恋人みたいな親しげな視線を、誌面越しに投げかけてくる。なんて罪作りなリアコ。こんなの世界が恋しちゃうよ。

 

 

P24

部屋……着?まったり過ごす夕暮れ……?こんなえちえちな部屋着ある?しかもなんか汗ばんでるんですけど、昼間から汗かくようなどんなまったりをしたんです?

大きな胸筋にかかる華奢なチェーンが、さりげなくもゴージャスにその肉体美を引き立てている。しかし本当に胸と鎖骨、絶妙な位置にえっちなほくろがあるよなあ……。はだけた着衣のちょうど隙間から見えるって。一番上の段の左側の写真、ちょっと見下ろす余裕そうな表情と、腕のがっしり感、ほんともう大好き。目が美人すぎる。伏せたまぶたの、顔の外側にかけてアイシャドウのように影が落ちて、つんと尖った上唇の上の影、口角の端の影さえリップライナーで縁取ったように美しい。パーツが華やかで顔が小さくて骨格がきれいだ……。

お水を飲む横顔も可憐で美しいし、左の上から二番目、ぐっと浮いた太い首の筋、きりりと跳ねた眉、強い流し目、腕の筋肉とむっちりした二の腕と、胸の谷間のぎらつく汗と、なんかもういろいろ艶っぽすぎる。かと思うと右側の一番上や一番下は美人なお姉さん、って感じだし、このページだけでも振り幅がすごい。

しかし前髪上げてるとやっぱり大人っぽさ、かっこよさ、美しさが一段と引き立つなあ。目と眉の形もそうだけど、目から眉の距離とかも天才すぎて、たぶん黄金比とかそういうやつだと思う。

この見開きの丈一郎さんは実に豪奢で浮世離れした、手の届かない世界の美しいひとに見える。前のページのかわいい年下彼氏とはまた全然違うし、びしょ濡れスーツの彼ともまた違う、ものすごく高級な愛人みたいなエロさ。

彼のように、眉があれだけしっかりしてて、面長の顔立ちだと、普通はいわゆる男性的な印象が増しそうだけれど、でも丈一郎さんをよくよく観察してみると、それだけに振りきらない繊細な美しさが感じられる。それってたぶん、小顔ですっきりしたフェイスライン、額の丸みと鼻筋の細さ、きゅっと上がった口角、きれいな二重、といったいわゆる女性的な印象の部品を合わせ持つことに起因するんじゃないかと思っています。何より目の天然アイラインですよね。目頭の粘膜がくっきり見え、目尻の切れ込みも深いので、そこが血色のアイラインをふわりと引いたようになっていて、いつでも彼の顔立ちに、色っぽさと美しさを加味している。

わたしの藤原丈一郎さんの入り口は「まわりをよく見てバランサー的な立ち居振る舞いをできるところ、人柄」だったんですけど、毎日お写真を眺めているとつくづく、顔が……、顔がほんっとうに好きだなって……、どれほど言葉を尽くしても表現しきれないほど、穴が空くほど見つめ続けてもなお飽きないほど、綺麗だなって……、毎日思っています。

インタビューもほんと、らしくて良かったです。メンバーに大人にしてもらったと言い、自分の意思でその役回りを引き受けつつも、子供心も忘れたくないと、それもまた自分の魅力だってちゃんと客観的にわかっているところ。わたしは自分がコミュ力が低いので、丈一郎さんのコミュ力の高さを常々深く尊敬し分析しているんですけれど、本人が言うとおり、「喜びとか感動とかプラスの感情は、子供みたいに感じたまま出して」いけるところ、そこが愛され力の大きな秘訣のひとつだと思うんですよね。

ネガティブなことを言われたり感じたりすることがあっても、それをエネルギーに変えられると言ってくれるところも、心強くて安心しました。もちろん自担には毎日笑って過ごして欲しいし、悩み苦しんだり、ときに傷ついたり、そんなしんどい思いはできるだけして欲しくないなって願うけれど、生きてる中でそれらをゼロにできるわけじゃない。ならせめて、何があっても糧にできるしなやかさ、立ち向かえる強さを持っていてくれたなら。彼らの進む道から、痛みや苦難を取り去ることはできなくても、それを彼ら自身で越える力の源となるよう、そのための支えとなる応援なら、きっとファンにもできるんじゃないかなって、そうわたしたちに思わせてくれる。そんな丈一郎は本当にファン想いだなって思うし、担当でいてつくづく幸せです。

 

 

P25

最後!

もうむしろこれが表紙でもよくない!?と思うほどの完成度の1枚。

ここまで12ページ+表紙、全50カットにわたって、かっこよさもかわいさも美しさもエロさも、さまざまな角度から切り取ってくださったananさんの一連の作品の、集大成ともいうべき美しさ。

額を出したワイルドっぽいスタイルだけれど、髪はふわりと曲線的にまとめられていて、華やかで優美な印象もある。精悍なおでこと太く凛々しい眉。大きく美しいかたちの目は、物思うように視線を逸らしながらも、一途で真摯な光を浮かべている。暗めのリップを塗った唇は、いつものキュートさをかすかに滲ませつつも、ふっくらと肉感的で、大人びた艶を放っている。小さくて骨格の端正な顔に、派手な部品がきゅっと収まってる立体的な造形美も、顔を出した髪形のおかげでよく表れている。力強い大人のようにも、繊細な少年のようにも見える、丈一郎さんの顔立ちの奥深い美しさを見事にとらえて下さってる。

そしてそれに続く肉体の、甘く匂い立つ色香よ。何度も見てようく知ってるのに、この漫画みたいにくっきりしてきれいなお顔の下に、この官能的なボディがくっついてるの、ほんとびっくりしちゃう。つくづくこの、筋肉のたくましい厚みがありながらも、ごりごりと角張らずになめらかで肉感的な感じが最高にいいんですよね……。筋トレでつけたものではなくて、生まれつきの体質と、日ごろの生活、長年のダンス経験から自然に育まれた27歳の肉体がこれ、というのが、本当に芸術点が高い。厚みだけじゃなく幅もあって、骨格もしっかりしてて、でも手首はきゅっと細くて。わずかに上体をひねって重心を傾けたような、リラックスしながらも均整のとれた、筋肉と骨格の美しさが際立つしなやかな立ち姿。これの全身フィギュアにして売って欲しいくらいに完璧。このフォルム、どこかで既視感が……と思ったら、そう、これぞまさにコントラポストじゃないですか。『ミケランジェロと理想の身体』展のときいっぱい観たやつだ!美しい道理だよ……。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%A9%E3%83%9D%E3%82%B9%E3%83%88

 

 

常日頃思うのですが、丈一郎さんって、多層的というか、いついかなるときも「おなじ一色には染まりきらない、微細な陰影がある」ところが魅力の秘訣のひとつだと思うんです。

めちゃくちゃ笑顔で周りを盛り上げまくってるときでも、瞳は忙しく動いて、冷静に周囲を観察し判断してる。ド陽キャコミュ力の鬼、かと思いきや、気を遣ってしまって美容院でも頭のかゆいところを言い出せないとか、悩み事は誰にも言わずにひとりで抱えてたりする。年長者としてみんなから頼りにされてるかと思いきや、おばけやジェットコースターを怖がって年下の子に涙目でしがみつく。ものすごい変顔で道化を演じたかと思うと、ふっと照れてしまいかわいらしく両手で顔を覆う。太陽のように輝く笑顔のなかに、美しい憂いを含んだ目がある。好きなことに夢中になってのめり込んで、全力ではしゃいだりする一方で、自分のことも周りのことも俯瞰的に客観的に見て、長期的な視野で行動してる。

そういう部分が、光となり影となり、表となり裏となり、幾重にも折り重なって、複雑な魅力、尽きせぬ味わい、奥ゆきある色気の源となっている。そこに気づいてしまうと、もう抜け出せない沼なわけですよ。

そんな彼の魅力を、存分に撮って頂き、ananさん本当にありがとうございました。

 

 

 

後日譚

撮影裏話記事が出ました。

https://ananweb.jp/news/512350/

これ、いまみると10月24日付の記事になってるんだけど、検索すると25日付で出てくるので公開日は25日かも?タイトルから、第一報の内容と全く同じだろうと思って、記事の公開当初はうっかりスルーしてたんですよね。途中まで内容だいたい一緒だというのもあって、チラ見だけしてちゃんと読んでなかったのかも。当時月シネ関連の他の雑誌の発売や、I Wish関連やコンレポなどの情報ラッシュだったのもあって、完全に見落としてて、少しあとになってから読んだ。

んですけど、発売日以降の記事だからネタバレの内容も含んでるとこがすごいよかった。

「最後に編集部から『二の腕に、愛のメッセージを書いてほしい』とリクエスト。『そんなんしたことない!』とはしゃぐ藤原さん」「消すのがもったいないと言うほど本人もお気に入り」とか。うん、めっちゃ目に浮かびますね、独特のやらしいシチュエーションが面白くなっちゃってはしゃぐ藤原さん、かわいい。

「藤原さんのイチオシを撮影後に聞いてみると『バスタブに浸かっているカットかな』との感想が。」これには膝を打ちましたよ。やっぱり!って。いや個人的にいちばん刺さったカットを、撮られた本人もイチ押しと思ってくれた見解の一致が嬉しくて。もちろん個人の好みはそれぞれでいいんですけど。

 

 

おわりに

そんなこんなで。

ananについては、かのごとく2023年屈指の大イベントでしたけれど、こんなふうに楽しい出来事が、丈くんの、なにわ男子のおかげで、今年もたくさんありました。

「最初の情報が出る→大騒ぎ/続報がいろいろと出る→さらに期待が高まる/本番→最高潮のお祭り/あとでメイキングや小ネタなどの情報が出る→噛みしめてほっこり」みたいな流れで、ひとつひとつのリリースや作品や出演などを盛り上げて、前後も含めて楽しませてくれる。本当にその繰り返しの、充実した一年でした。

ananだけでなく月とシネマ関連でも、それ以外でも、素晴らしいグラビアがたくさんあって眼福でした。お芝居で、野球関連で、バラエティで、動画で、たくさんの経験、感動、笑顔を本当に本当にありがとう。

その笑顔が、今年も来年も、この先ずっとありますように、と、ただひとつ願っています。